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農で1200万円 「日本一小さい農家」が明かす「脱サラ農業」はじめの一歩by西田栄喜 果樹農家ならどうする?

2016年12月4日 by なおあき

農で1200万円 「日本一小さい農家」が明かす「脱サラ農業」はじめの一歩 西田栄喜 著
農で1200万円! ――「日本一小さい農家」が明かす「脱サラ農業」はじめの一歩

タイトルに惹かれた

農業をやっている人なら一度は読んでみたいと思うはずのタイトル

帯にも

借金、補助金、肥料、ロス、大農法、高額機械、宣伝費

ぜんぶゼロ!夫婦二人、143万円で幸せに稼げる!

とセンセーショナルに謳ってある。

これから農業を志す人にとっても、現在農家で頑張っている人にも気になる内容だろう。

著者の西田さんは石川県能美市で自称「日本一小さい農家」【風来】を経営されている。

無農薬野菜 風来(無農薬野菜宅配)

ビニールハウスが4棟、耕地面積は30アール(約1000坪=3000m2)普通の野菜農家の約10分の1の面積。

初期投資は143万円で借金も補助金もなし。

労働力はご夫婦二人で50品種以上の野菜栽培で野菜セット、漬物・お菓子加工を店舗やネットで年間売り上げ1200万円、所得600万円だそうだ。

この本を読んで果樹と野菜という違いはあるが果樹農家の僕にもとても参考になった。

また農業に対する思いが少し変わってきた。

レゾナンスリーディング

一度通して読んで見たが全然ブログにまとめられる感じがせず、2016年の夏に習得したレゾナンスリーディングで読んでみた。

レゾナンスリーディングとはこちらのサイトを参考にしてほしい。

レゾナンスリーディング

レゾナンスリーディング(以下レゾリー)では問いを立てて読書する。

その問いの答えを探す作業が読書になるのだ。今回この本に立てた問いは

「南アルブス市の果樹農家が幸せ農家になるための3つの方法」だ。

通読メモ

通読した時に読書メモに残ったのが以下の点

  • 川下からの発送売り先、出口から考える。作りたいものが売れるとは限らない。風来では漬物販売から始めた。どのような量なら食べやすいか、手に取りやすいかを考えた。
  • SNSで直接お客さんと繋がる
  • 安全性、食の品質
  • パソコンは農機具
  • 6次化
  • 個人通貨という考え方1キムチ=200円

レゾリーメモ

レゾリーで出てきた問いへの答えが以下

パソコンは農機具

  • 経理
  • 帳票類の発行
  • ラベルやポスター作成

ネットのフル活用

手間のかからないホームページとブログ

ホームページはいわゆるCMSサービスのWIXやJimdoを勧めていた。

今はベライチやサーバーを借りてワードプレスでブログ風にやってみるのも面白いだろう。

ホームページやブログは個人が発信できる最強の武器だろう。

また今は様々なサービスが出てきて販売や集金も簡単にできる仕組みがある。

僕がお勧めするのはBASEというショッピングサイト。

Baseが農家のネットショップにおすすめな4つの理由! | はれあめ!

観光農園で活躍中!販売&宣伝に役立つ便利なサービスとIT機器を紹介します | はれあめ!

他にも色々なサービスがあるので調べてみるのも面白いかもしれない。

加工

著者の西田さんが経営されている農園「風来」では自家栽培の野菜や地域の農家さんの野菜を加工、販売もしている。いわゆる6次化経営だ。もともとは漬物販売からスタートされたようだ。

通常農家では持たないような大きなウォークイン冷蔵庫や氷温貯蔵庫、冷凍ストッカー。また加工に使うミキサーやフードプロセッサー、ハンドミキサー(コストパフォーマンスも考え家庭用の大きなもの)なども、農機具よりも先に取り揃えていたそうだ。

道具を揃えて加工も生業の一つにする。

僕の農園でも加工品を試作したことはあるがそれを販売までとなると中々難しい。果物は新鮮なものを生で食べてもらいたいという思いと、繁忙極まる収獲期に加工まで手が回せていないという理由も大きい。

しかしそれができるようになると大きなメリットがあるかもしれない。

  • 収穫期以外にも収入を得る方法が持てること
  • ロスになってしまうものからも収入が得られる

これからは加工のことも真剣に考えていきたい。

量より質

西田さんは就農前に行ったオーストラリアで日本とは比べ物にならない大規模な農業をみて、いくら効率化したとしても価格競争では敵わないと感じたそうだ。

そして、日本で農をやるなら、別の価値、味や安全性にこだわることにしたのだ。

栽培・加工・販売で付加価値をつけていく。

百姓的発想

百姓とは百の仕事ができること。リスク分散からきていると西田さんは言っている。

多様性を持ち栽培・加工・販売することでも分散できるのではないかと思う。

最後に

第二の井戸は「農」がいいのではないかと西田さんはいう。

副業でなく複業の一つとしての農業はとても魅力的な部分も多い。

収入のポケットはいくつあってもいいし。

この本を読んで農業をもっともっと前向きに捉え直してみてもいいのではないかと自分を見つめ直すことができた。自分なりの農業経営をこれからも考えていきたい。

農で1200万円! ――「日本一小さい農家」が明かす「脱サラ農業」はじめの一歩

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西田 栄喜 ダイヤモンド社 2016-09-02
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カテゴリー: 書評, 農業 タグ: 農で1200万円!

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