不安な気持ちと安心感今、僕は不安を感じています。
毎年サクランボと桃の収穫時期は不安になるのです。
収穫時期を逃したら、お客さんにお届けできないかもしれない。
このまま雨が降り続いたら、桃が出荷できないのではないか。
など、まだ起こっていない未来に対して、色々な想像をして不安になっています。
不安な気持ちになるとイライラしたり、体調が悪くなったります。
そして呼吸が浅くなります。
僕の場合は、桃の収穫中にそうなることが多くありました。
やらされ感を持ったまま、受動的に仕事をしていたことも原因の一つです。
また腰痛があったり、寝不足で仕事に出ていて、体調がよくないことも、不安を煽る原因です。
収穫の時はそれが見事に重なり、しんどい状態が続きます。
就農してずっと収穫が嫌いだったのは、それが理由です。
しかし、それを払拭する方法を見つけました。
それは、深い呼吸をすることです。
感覚的にやっていますが、10秒吸って10秒吐く、くらいの呼吸を続けます。
すると、気分が落ち着き、目の前のことに集中できるのです。不思議なことに腰の痛みも和らぎます。
呼吸は、自律神経で動いている体の仕組みの中で、唯一自分でコントロールできるものです。
例えば、心臓の鼓動は自分で早くしたり遅くしたりできません。
今日はたくさん食べたから、胃液の分泌を多くしようと思っても、それもできません。全て自律神経が司っています。
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
交感神経は活動的な時に働き、緊張やストレスで活発になり逆に副交感神経はリラックスするときに働きます。
どちらも大事な神経でバランスが大事になります。
ところが、呼吸だけは自分で意識して、早くすることも遅くすることもできます。そして、呼吸を意識して整えることで、副交感神経を優位にしリラックスすることができるのです。
未来に感じている不安という感情を薄くできるのです。
未来に対して、不安を感じることは悪いことではありません。その不安があるからこそ、起こりうる得ることに対して、対策することができるからです。
ただし、ずっとその状態が続くのは心身にとっていい状況ではないので、期限が決まっていることが重要です。
安心感を感じている時は未来の見通しが立っていて、不安材料に対して対応できると感じている時です。今の僕ならご注文いただいた桃が全て発送できると、見通せた時に安心できます。
不安を感じながらも、それを受け入れ、時には受け流し、しなやかに生きていきます。最後まで読んでいただきありがとうございます。