それは突然起こった。
離れの事務所にいたユキコさんからメッセがきた。
その日は6日のイベントの打ち合わせで友人が来ていて次男くんも一緒に事務所に行っていた。
次男くんは最近「ベイブレード」という現代版ベーゴマのおもちゃにはまっていて、年末年始にかけ自腹で5個ほど購入していた。もちろんどこへ行くときも持って行く。昨日も僕の弟の家にお呼ばれでいったのだが、ベイブレード一式を持ち歩いています。
ユキコ(以下ユ) 大事件
ユ 全部溶けた
ユ 今、号泣中
なお(以下な) 溶けた?
ゆ ストーブの上のところ、どうしよう?
ゆ 溶けた
溶けたを連発するユキコさん、最初は状況が全然わからなかったんだけど、送られてきた写真を見ると確かにベイブレードが溶けてる、、、だるまストーブの天板に放置してしまったらしい。
そのすぐ後に次男が事務所から帰って来る。泣いている、とても悲しそうに。でも誰も責められず落ち込んでいるようにも見える。ヒックヒックとしゃくりあげ悲しみが止まらない様子。
あとで聞いたら「悲しすぎて画面が酔った(涙で視界がぼやけていたようです」と言っていた。悲しかったようだ。子供が悲しんでいるのを見るのは辛い、もしそれを取り除いてあげることができるならすぐにでもやってあげたくなる。
ユキコさんも想いは同じで
ユ 同じの注文してもらえる?
ユ 買ってあげたい(涙)
と言ってきた。
まさに同じことを考えていたのだが、僕はもう一つの考えも浮かんでいた。
「買ってあげることは簡単だけど果たしてそれが彼のためになるのか?」ということだ。
な うーん、それ思ったんだけど、買わないとどうなる?買ったらどうなる?とちょっと考えたい
と、そしてそこで現場を見に行く。
実物を見ると、とんでもない溶けようだった。
ストーブの天板にも溶けたプラスティックが張り付いて残っていた。
思わず写真を撮りFBに投稿。
いつも何かしていないと「つまらない、退屈だ」と言っている次男も、しばらく泣き続け、つかの間泣き止みまた思い出して泣きを繰り返していた。
そこでFBの友人たちからコメントが入る。
「いい経験だ。」
「ブログに書いて、欲しいものリストにアップすれば?」
「ストーブの熱さを思い知らされたから、今度は世界の暖かさを教えてあげよう。」
「怪我なくてよかった。これも勉強。」
と様々。
ブログに書いて、欲しいものリストを公開ってブログ記事にもなるし、ベイもいただけるかもしれないし1石2鳥になりそう、と考えていたのだけれど、、、
その1時間後、たくましい次男くん。残っていたお年玉ほぼ全てを投入し自腹でベイブレードを再購入!!男前すぎる。と、いうことでほしい物リスト作りましたが公開には至りませんでした。心配いただいた皆さんありがとうございました。
ストーブは熱い!
大切なおもちゃが壊れるととても悲しい。
ということを学んだようです。