剪定(せんてい)とは?
整枝・剪定(せいし・せんてい)とも言います。
休眠期(葉が落ちきった冬の時期、木が寝ているような状態、根や枝の成長も止まる)に、夏に伸びた不要な枝、多すぎる枝を切る作業。果樹の形を整えたり、陽の光がよく当たるようします。また枝の数を少なくすることで、春に行うおろ抜き(摘蕾・摘花・摘果)作業の助けになったり、風通しをよくし病害虫からも木を守る役目もあるんです。地味だけどとても大切な作業です。
木の樹齢で強く切ったり(強剪:切る量が多い)弱く切ったり(弱剪定:切る量が少ない)、経験がものいう作業です。
しかし、ブログでも何度か書いていますが、果樹農家は一つの作業は一年に一度しかありません。経験が必要なのに中々経験できないというジレンマがあります。経験にはやはり反復練習が必要で、師匠と一緒に他家の剪定をやらせていただいたのはとてもいい経験でした。機会があったらまたお願いしたいなぁ。
剪定の時期
剪定の時期は上にも書きましたが、冬の休眠期に行います。我が金丸文化農園では桃は12月に、さくらんぼは2月に剪定作業をしています。早い農家さんは11月から桃をついでさくらんぼも12月や1月に剪定することもあるようです。
方法
色々な方法があります。
うちでは桃はよく使われている2本主枝(にほんしゅし)という仕立てで、さくらんぼは最近新しい剪定方法を学び出しました。
樹形は基本的に真上から見て、植物の葉の葉脈のような形にしていくのが理想だと言われています。
二本主枝の断面図と真上からの図
まとめ
実際の剪定では必ず二本主枝にできるわけではなく、うちの桃畑にも3本主枝や4本主枝になっている木もあります。
また他の仕立て方もあるので、より良い方法があれば取り入れて行きたいと考えています。