八ヶ岳サドベリースクール見学
先日書いたこの記事に出てくる八ヶ岳サドベリースクールに見学に行った。
子供の不登校についての情報一覧 | はれあめ!
▼八ヶ岳サドベリースクール
何人かの友人、知人から勧められた学校。イケダハヤトさんもブログで紹介している。
よしもとばなな&本田健が語る:「サドベリー教育」を知っていますか : まだ電通で消耗してるの?
見学するにはホームページの〔入学について〕>〔スクール見学〕の申し込みフォームから予約をする。
すぐに返信メールがきて見学の予約となった。また学校説明会も開催されているそうだ。2016年12月3日にも開催される。
我が家がある山梨県南アルプス市からは車で約40分ほどかかった。外観は「これ!?」と思うほど小さくいわゆる学校とは見た目は大きくかけ離れている。
中に入ると大きなリビングとリビングダイニングが続きであり、薪ストーブが焚かれていた。見学に行った日は11月の肌寒い日だったので心地よい暖かさだった。
施設の見学と、10年ほど前に放送されたボストンのサドベリーバレー(1968年〜)を特集したビデオを見せていただき、実際に西宮のサドベリースクールを卒業したスタッフ鈴木一真(スズキカズマ)さんが色々な話を聞かせてくれた。
ビデオからも鈴木さんの話からも一貫して窺えたのは「人を尊重する姿勢」だった。人にはもちろん子供も含まれる。
そして子供達を心底信じている。ビデオに出てきた印象的な言葉に「子供たちには食欲と同じように知識欲がある」「読みたくなれば読める。そのときは勉強に疑問を抱かない」があった。考える力を育んでいると感じた。
▼遊具なども沢山ある
時間割や教科書、クラスなど一般的な学校にある物はなにもなく、子供達は自分たちの好きなことをする。
以下ウィキペディアより
サドベリー・スクールはフリー・スクールとある面では類似しているが、明確に異なる諸側面ももっている。
サドベリー・モデルの中心的な特徴は、生徒はルールの範囲内で自由に行動できること、またそのルールを学校参加者自身(主に生徒とスタッフ)により決定していくことである。それによりサドベリー・スクールでは、生徒は学ぶべき内容を学校から押し付けられるということがなく、自らの好奇心のおもむく事をルールの範囲内で追求することができる。また子どもたちを「クラス」に分け、「クラス」単位で行動するように強制することはしない。
このようなサドベリー・モデルの特徴はその教育モデルの基本的な信念に由来している。その信念とは、子どもは生きていく上で必要のあることは自分で学んでいくことができる、という考えである。
サドベリー・スクールでは、学校の管理への保護者の関わりは限定的である。サドベリー・スクールは生徒とスタッフだけが参加できる「スクール・ミーティング」によって民主的に運営される。スクール・ミーティングでは、生徒とスタッフの立場は互いに対等である。保護者は年に最低一度開かれる総会にて学校運営に関わることができる。
またサドベリー・スクールはすべての年齢の子どもたちが一緒に過ごすことによって生徒たちの学びと成長が促されると考えており、恣意的に生徒たちを年齢によってグループ分けすることはしない。
様々な特徴
他にも
- 全校集会やミーティングがあり学校の運営にも関わることができる。(参加は自由)
- 問題や揉め事はミーティングで話し合う。
いじめなどがあってもそれが慢性化したり陰湿化することはないだろう。
また大人の価値観を押し付けることはなく、もしスタッフがそれをしても却下するとこができる。 - 年齢ミックス
クラスや学年などはなく様々な年齢の子供たちと過ごすことができる。子供たち同士で勉強を教えあうこともあるそうだ。 - その後の進路
ボストンのサドベリーバレーの卒業生の80パーセントは大学に進学している。またこちらの方が大切だがやはり80パーセントの卒業生が自分の人生に満足しているそうだ。 - 日本のサドベリースクール
現在日本には10校サドベリースクールがあるそうだ。
兵庫にある2校以外は子供たちの人数は10名ほど、八ヶ岳サドベリーは現在8名の子供がいるそうだが、見学に行った日は誰も登校していなかった。勉強するかどうかだけではなく登校さえ自由なのだ。
いわゆる先生はおらず代わりにスタッフがいる。鈴木さん達スタッフは子供達が必要なときに手助けする存在。スタッフから子供達にこうした方がいいとかしなければならないという声かけはないそうだ。
この学校に通うために移住されるご家族も少なくないそうだ。
八ヶ岳サドベリースクールがある山梨県北杜市は移住者が多く理想の田舎としても有名だ。
うちの子供達はどうするかまだわからないが、僕が子供でもし選択権があるのならこの学校を選ぶかもしれない。もし興味があれば是非一度見学に行かれるといいと思う。ただし必ず問い合わせをしてからお願いします。
▼ホームページ
一般社団法人 八ヶ岳サドベリースクール
▼Facebookページ
一般社団法人 八ヶ岳サドベリースクール