考え方のくせ 親の呪縛

前回の記事の続きです。

親の呪縛

考え方のくせがついてしまった理由に、親から受けた影響が大きくあると思う。

僕の場合は「丸く収める」だ。

それに思い至ったのは親と口論した後、過去の経験を思い出したからだった。

僕の父は子供の僕から見れば、我の強い性格で自分勝手で思いやりが少なくそして怖い存在だった。それは誰の前でも一貫してそうだった。

例えばレストランで食事が出てくるのが遅いと店の人を怒り怒鳴る。そして食べずに出て来てしまったこともある。

そんな時の母の反応やその後の両親の口論などから僕の中で考え方のクセが形作られてきた。

つまり自分の強い主張で誰かを傷つけたり、困らせてはいけない、それは悪いことだと。

そしてクセがしっかりと形成され、固まったのはそのときの出来事からだけではなく、印象的ではない日常の中にも無数にあったのだと思う。

それを知る事でどうなるか?

今年で44歳になったがこれまで自分の考え方のクセを意識したことなどなかった。

自分では気づくことは難しいと感じている、誰かと話をして指摘されてやっと気付けるのではないか。

そんなクセを知らないよりは知った方がいいと僕は思う。

なぜなら選択肢が多くなり、本当に自分が取りたい行動や考え方が選べるからだ。

今が不自由というわけではないがもっと自由になれるのではないかと思う。

親の呪縛と書いて来たが、親は子供の考え方を縛りたいと思っているわけではない。

しかし自動的にとっている考えや行動はやはり呪縛としか呼びようがない。

早いか遅いかわからないがそれに気がつけて良かったと思う。