非常勤講師
2015年から福祉の専門学校の非常勤講師をさせていただいています。
と言っても社会人コースの単発なので年に数回しかありませんが。
ワーク
授業では教科書を読むだけだとつまらないだろうし
いつも参加しているセミナーの形式を真似てグループワークを取り入れています。
2016年5月16日は今年初の授業でした。昨年から数えると同じ授業をやるのも3回目で少し慣れてきて余裕が出てきました。
1回目から同じワークをしてもらっているのですが、3回とも参加している生徒さんの出す結論が大体おんなじで、その話を妻に話したところ「それブログネタじゃん!」と言われ、せっかく気づきがあったのでシェアします!
そのワークとは「尊厳」についてです。
尊厳とは
尊くおごそかで侵しがたい・こと(さま)
個人の尊厳とは
すべての個人が人間として有する人格を不可侵のものとし、これを相互に尊重する原理をいう。人間の尊厳、個人尊厳の原理、人格不可侵の原則。基本的人権と同義ともされる。
辞書で調べるとこんな風に書いてあります。これを理解してから尊厳が守られていない状況を考えてもらいます。
皆さんもちょっと考えてみてください。
そこから「三大介護で尊厳が守られていない状況」も考えてもらいます。
それぞれ時間は2分ずつ、その後グループごとに意見をシェアして、グループごとに発表してもらいます。
みんな同じ
3回の授業で参加している生徒さんはぜんぜん違う人たち。でも3回とも出てくる答えは同じなんです。
自分らしくいられない状況、好きな時間に、好きなこと(食事や入浴や排泄)ができない状況。
価値観を押し付けられたり、人間として当たり前にできることができない状況が答えとして出てきます。
つまりその感覚は普通の人だったら当たり前に持っていることなんだと思うのです。
自分も尊厳をもって生きたいし、人の尊厳を犯したいとは思っていない。
だけど多くの老人介護施設の中では当たり前に尊厳を守られていない状況が作られてしまいます。(そういう施設ばかりではありませんが)
なぜなんでしょうか?
一つとしては業務優先になってしまっていることがあるでょう。
つまり時間内に仕事が終わることこそが最重要課題になってしまっているのだと思うのです。
まとめ
みんな持っている尊厳に関する普通の感覚、でも施設内ではその普通の感覚が普通ではなくなってしまう施設内のローカルルールのような状況。
普通のことが普通にできるようになれば福祉の仕事についたネガティブなイメージも払拭できるのではないでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます!